« 東京23区くじ引きツアー【データ】 | Main | invisible glasses »

東京23区くじ引きツアー【あとがき】

23kuji82

これを書いている今は、もう7月も中半。関東では梅雨明け宣言も出されました。
でも、あの5月の連休中のとんでもない2日間のことは、2ヶ月以上経った今でも鮮明に記憶の中に刻み込まれているのです…。


思い返せば、本当に「無茶苦茶だ」という以外に言いようがないこの『東京23区くじ引きツアー』。最初のところは、正直疲れるだけでたいしたことのない遊びなんだろうと思っていました。
それが、気がつけばその記録が全13話、400字詰め原稿用紙にして120枚オーバーの大長編にまで"成長"し、旅の思い出は僕ら5人の記憶に深く刻み込まれることとなったのです。
そうなったのには、3つの『理由』があると、僕は思っています。


◆記憶に残った理由その1【本気で遊ぶということ】

最近の『遊び』といえば、まず「飲みに行く」とか「カラオケする」「ゲームする」とかいう、簡単にまとめると『発散する』タイプの遊びが多い気がします。これらの遊びに共通して言えることというのは、『受け身であること』だと思うんですよ。

飲み屋に行けば、お酒が飲める。
カラオケ屋に行けば、歌が歌える。
ゲーム機があれば、ゲームができる。

どれも、ある程度のレベルまでの面白さというのは保証されますが、それが記憶に残り続けるほどのものか?というと、決してそうではないことの方が多いのではないでしょうか。

子供の頃の『遊び』を思い出してみましょう。
「ちゃんと遊べるように」そして「その遊びが面白くなるように」と、自分たちで新しいルールを作ったり、既存のルールを変えたりとあれこれ工夫して遊んでいませんでしたか?
そういう『何かを創り出す』タイプの遊びをすることって、大人になってからめっきり減ってしまったんじゃないか。そういう気がするんです。

この『東京23区くじ引きツアー』という企画、

◇くじの引き方がひどいと、遣う時間の大半が移動時間になってしまう
◇もし目当ての場所があっても、行ける可能性がかなり低い
◇無駄に体力と金と時間だけを消耗することが懸念される
◇引いた区にロクな観光スポットがなかったら途方に暮れるしかない
◇そもそも、23区制覇なんて1日や2日じゃ無理

なんていう、冷静に考えればネガティブな要素ばっかりが揃っていたわけですが、そんな状況の下で5人全員でルールを作り、それに従うことによって罵り合いすらも楽しむためのスパイスに変えていった。そういう意味では、このツアーは『参加した全員で何かを創り出す』タイプの遊びとして成功したんじゃないかと考えています。
もちろん、実際に罵り合っているときは「なんでこんな目に…」なんて激しくダウンしているわけなんですが…。

自分がその遊びを楽しくする努力を微塵もしない上で「つまらなかった」と文句だけたれるのはただのナンセンス。遊ぶ以上はやっぱり参加する全員が本気で、そしていい意味でバカになって遊ぶのがよいんではないかなぁ。あのツアーを経験してから、そう考えるようになりました。


◆記憶に残った理由その2【事細かに記録するということ】

「なんでここまで細かいセリフまで覚えてるんだ?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんので、念のため。

なんせこのツアー、上に書いたようなとんでもない逆境の中で進行したもんですから、数々の『名言』というヤツが次々と発せられてくるわけです。それを忘れてしまうのはもったいない!ということで、時間が経って記憶が薄れてしまう前に携帯メールとして『名言』の簡単なメモ(場所とセリフ)をぷちぷち入力し、自分のPCのメアドに宛てて送る───。こんな作業を、ツアー中こっそり繰り返していました。決してセリフを後から作っていたというわけではないということをご理解頂きたく。

それに加えて、「ブログのネタになるなぁ」という軽い気持ちでデジカメを持参してパシャパシャとあれこれ撮ったりしていたら、気づけば2日間で撮った写真は272枚。こいつらと上の『名言リスト』とを照らし合わせると、ツアー中に起こった出来事の一部始終を、時間を追って思い出せるというわけです。

こうやってみると、人間が1日で経験することというのはものすごく莫大な情報量から成っているという事実に改めて気づかされます。それを活かすも殺すも自分次第。なるべくなら、先のことにそれを活かせるような、記憶と記録の両方に残るいろいろな経験をしたいもんです。


◆記憶に残った理由その3【再発見というもの】

実は、このツアーの翌日、高倉仮面氏から「『練馬大根の碑』ってヤツがどーしても気になるんだけど」などというわけのわからない電話がかかってきまして。
断り切れず、結局こんなところに行ってきました。

23kuji80

『大根の石碑』というので、どれだけ人をおちょくった石碑なのかと思っていたら、

23kuji81

高さ3~4mはあろうという、けっこうしっかりとした石碑でした。
「練馬大根の沢庵漬けが全国区の名産品になった記念に昭和16年に建てられた」のだそうです。考えていたよりもだいぶ立派なもので、高倉仮面氏と「意外としっかりしてたねぇ」などと誉めたりしていました。
ツアー中にもし練馬区行きが決定していたら、きっと真っ暗な中でコレを見ることになっていただろうと考えると、背筋が凍る思いがしますが…。

さて、こんな石碑が練馬区にあったということを知っていた方は、どれぐらいいらっしゃったでしょうか。恐らく、地元の方でも知らない方が多いんではないかという気がします。

上記の行動や、ツアー本編の行き先を見て頂いてもわかる通り、実はこのツアーには『東京再発見』というテーマが隠されていました。
東京に住んでもう29年近くになるわけですが、名前を知っているけれどもまだ行ったことがないような場所、それどころか存在すら知らない場所というのがあちこちにある。そんな場所をこのツアーで回ることができたらお得じゃないか、というわけです。
そして実際、『投込寺』や『草刈の碑』など、ふつうの観光ではお目にかかれないような観光スポットに足を運ぶことができたということは、純粋にとても新鮮で「あぁ、東京にもこんなところがあったんだ」という再発見の喜びに溢れていました。

「江戸時代に虫歯の痛みに耐えかねて切腹した人が祀られている碑がある」(荒川区・日枝神社)とか「奈良・鎌倉に次ぐ日本で3番目の高さの大仏は東京にある」(板橋区・東京大仏)などなど、このツアーをやるまで知らなかったことが、まだまだこの東京にはたくさんあるようです。その事実を『再発見』できただけでも、このツアーをやった価値があったんではないかと思うわけです。


何も、「ここまでやれ!」というわけではありませんが。
読んで下さった方の中に、いつもと同じ生活で飽き飽きしているという方がもしいらっしゃいましたら、このツアーほど無茶をしろとは申しませんが、慣れた街を歩くときに普段通る道から1本外れた道を通ってみることをオススメします。
何かおもしろい看板でも発見したら、ちょっぴりお得な気分に浸れるはずですから。


ちなみに、ツアーの同行者も、やはりあれこれ触発されてしまったようです。
吉田ナゴヤ氏が、彼の目から見た『東京23区くじ引きツアー』を彼のブログで書いていますので、そちらと読み比べて頂いてもうれしいです。
また、次男くんことふじやん氏も、大阪に帰ってからホントに大阪24区をあれこれ回り始めたようです。どこまで続くのかは彼の忙しさ次第ですが、無理のないように続けてほしいものです。


さて。
この『よもだ』はまた"ふつうのブログ"に戻って、適当なペースでつらつらとよもだな記事を書いていくつもりですが、よろしければまた今までと変わらずお付き合い頂きたいと思います。

最後に、あのとんでもないツアーを最後まで一緒に乗り切った高倉仮面氏、吉田ナゴヤ氏、長男くん、次男くん、
そして、あのとんでもなく長くて拙い文章を最後まで読んで下さった皆さん、コメントを下さった方々に、この場を借りて感謝の言葉を述べさせて頂きます。
ありがとうございました。

|

« 東京23区くじ引きツアー【データ】 | Main | invisible glasses »

Comments

( ¨)¨)¨)¨)¨)¨)¨) エー!!

たいさん♪行ってきたのですね。。
(さすがだ・・・w

「『練馬大根の碑』
・・・・しらにゃい。。見たことにゃい。。w

8月に帰るから、私も見てこようっと。。

たいさん♪
お疲れ様でした。ありがとでし♪
♪♪♪ d(⌒O⌒)b♪♪♪

Posted by: neena | July 19, 2005 at 03:22 PM

リンクありがとう~!
こっちにもリンク貼らせて頂きました☆

今後ともよろしくね~~♪

Posted by: tomo | July 19, 2005 at 11:31 PM

第5話でコメントさせていただいた者です。
地味~にずっと読ませて頂いておりました。

そして、あとがき。
良いですねー。

本当にお疲れ様でした☆

北海道で・・・1度やってみたいものです。
万が一!決行する機会がありましたら、ここを参考にさせてもらいますね!

Posted by: ユーコンくそくらえ | July 20, 2005 at 01:12 PM

おつかれさーん

こうして振り返ると「ホント馬鹿なことやったよなぁ」と思いつつも、記憶に残ることが出来たことの満足感を感じるよねぇ。
何より、ちゃんとこうして『記録』に残してくれた、たいサンに感謝!

また、遊ぶぞコラー。

Posted by: ふじやん(次男) | July 20, 2005 at 11:43 PM

>neenaさん
『練馬大根の碑』は、都営大江戸線の練馬春日駅から徒歩2~3分のところにあります。
近くに『愛染院』っていう観音寺もあって、それも併せて見るとそれなりに観光した気になるはずですよ。

>tomoちゃん
時間が経ったら紹介文てきとーに変えておいてください(笑)

>ユーコンくそくらえさん
地味~に読んで頂いてありがとうございました。
やっぱり、ふらっと来て下さった人にも楽しんでいただけたっていうのはありがたいことですね。
北海道でやるときっと大変すぎるので、責任は負いませんが(笑)、
気の知れた友達と罵り合いながら楽しくやっていただきたいと思います。

今だから言います。
「くじ引き、くそくらえ!」
「23区も、くそくらえ!」

>次男くん
え? 次回?
よく聞こえなかったなぁ?

Posted by: たい | July 24, 2005 at 11:38 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/54071/5044523

Listed below are links to weblogs that reference 東京23区くじ引きツアー【あとがき】:

« 東京23区くじ引きツアー【データ】 | Main | invisible glasses »