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43mm

思い切って今まで使っていたテンピュールの枕との別れを決意し、涙で枕を濡らした昨日。

そして、一夜明けた今日。
昨日までとは違った新たな気持ちで、

早い話が新しい枕を買いに行った。

目的地は、某百貨店の中にある『快眠プラザ』。
しばらく百貨店に行かない間に、こんなコーナーができていた。事前に調べてみたら、似た様な名前のコーナーが今日行ったところ以外のあちこちの百貨店にできているということを初めて知った。時代も変わったもんだ。

その快眠プラザとやらに、今回目当ての『ロフテー枕工房』というブースがあった。

…よくよく見たら、隣のブース、テンピュールじゃないか。
別に悪いことをしてるわけじゃないんだが、気まずい。なんだか気まずい。ヒジョーに気まずい。
まるで、前の女と別れた翌日に他の女とラブホテルに入ろうとしたら、その前の女と入り口付近でばったり出くわしてしまったような心境だ。(注:そんな経験は全くありません) 「いやぁー、ちょっと他のコを試してみたくて」とは口が裂けても言えない。でも、試してみて、よかったらお持ち帰りしちゃうつもりなんだけどさ。

ロフテーの枕は、こんなプロセスで選ぶらしい。

 ①頸椎弧(枕の高さ)の高さを測る
       ↓
 ②5段階あるサイズの中から高さが合いそうなものを選ぶ
       ↓
 ③素材をいろいろ変えてみる

昨日の記事で「オーダーメイドの枕を作ってくれるお店に行く」と書いたが、実際はどうやらちょっと違ったようだ。まぁいい、自分に合った枕が買えればいいんだから。

まずは、カルテの記入からスタートした。
僕がそのブースに行ったときには、カップルが2組ほどわいわい言いながらいろいろと試しているところだった。僕は、最近腕がしびれたりするほどの相当重度な肩凝り持ちなんだが、カルテの自覚症状の欄に『しびれ』という項目があるところからみると、同じような悩みを抱えた人は少なくないんだろうということが伺える。
全ての項目を書き終えて順番を待っていると、ほどなく自分の番がやってきた。

店員のおばちゃんが、何やら変な器械を持ってきた。「これで、頸椎の高さを測りますからね」と言って、立ったままの僕の首の付け根と後頭部のいちばんくぼんだところにソレを当てる。見せてもらうと、『43.00mm』と書いてあった。どうやら、それが僕にいちばん適した枕の高さになるらしい。
説明によると、人間はリラックスして立っているときの姿勢がいちばん楽で、枕はその楽な姿勢を寝ているときにもキープさせてくれる道具なんだそうだ。

ひとしきり頸椎の形と枕の高さについての説明をされた後、ベッドのあるスペースに連れて行かれ、いよいよ待ちに待った枕のテスティングタイムがスタートした。
まずは、高さ合わせから。最初に持ってきてもらった枕を試してみると…。

…ん!? なんか、高い……!??

ここしばらく感じたことのなかった、得も言われぬ圧迫感を首に感じた。「あのー、なんかちょっと高く感じるんですけど…」と寝そべりながら言うと、「これが先ほどお測りした高さと同じぐらいの高さですよ。4cmぐらい。」という答えが返ってきた。
ということは、今までの枕は低すぎたせいで変な姿勢になって疲れていた、ということになる。そして、それに何年か気づかなかった、ということにもなる。今更のように知らされた"事実"に対して、これで自分の肩凝りが快方に向かうかもしれないという期待感と、今までそれをずっと知らないままでほったらかしにしてしまっていたことに対する後悔の念が、一瞬の間に渦巻いては入り交じり、ほんの少しだけ混乱した。
試しに、もうひとつ低いサイズのものを持ってきてもらうと、首への圧迫感は少し減って楽に感じた。しかし、だ。店員のおばちゃんがこう言う。「この高さだと、後頭部が沈んであごがちょっと上がってますねぇ。これだと立ってるときの姿勢と変わっちゃうんですよ」言われてみると、確かにあごが上がっている。…うーん。

もはや、最初に薦められた高さと自分が慣れてしまっている高さ、どっちがいいのかわからなくなってきた。とすると、するべきことはひとつ。納得がいくまでその2つの高さの枕をいろいろな素材で試すことしかなかった。

羽毛真綿、ふつうの低反発ウレタン、表面にポリエチレンのパイプが入った固めの低反発ウレタン、ポリエチレンのパイプ、パイプよりサイズがおっきくて丸いマルコビーンズ(これもポリエチレン)。とにかくいろんな素材を取っ替え引っかえ、姿勢も仰向きと横向きの両方を何回も何回も試した。

すると、不思議なことに、だんだんと薦められた高さの方が心地よくなってきた
ロフテーの枕は横の部分が土手のように盛り上がって高くなっているんだが、これがまた下になった方の肩がつぶれないような頭の乗せ方ができるのだ。気がつけば、だんだんとそのお試しコーナーのベッドで寝そうになる自分がいた。

結局、テンピュールのものより固くて個人的には好みだったし、何より素材に慣れているという理由で低反発ウレタンのものを買うことに決定した。あまり素材をがらっと変えてしまうと、慣れるのに時間がかかってよくないとのアドバイスも参考にした。
昨日までの愛用品で、最近ふにゃふにゃになっていて「あまりよくない」と思っていたテンピュールの枕だが、低反発ウレタンの枕は製品寿命が3年ぐらいとのことで、実はもうかなりへたってしまっていたことがわかった。本当に今までご苦労様、といったところだ。
ちなみに、低反発ウレタンのものは既製品の購入になるが、他の素材のものは中身の量を好みで調整してくれるとのことだった。このへんがオーダーメイドということになるのかな。

今回のお値段、低反発ウレタン製枕17,000円+カバー3,000円=計20,000円也。
次の枕の交換時期は3年後だそうだ。
安くはない。でも、肩凝りがひどくて行くマッサージは1回60分6,000円なので、この枕を買ったおかげで3年間の間に3回マッサージに行かなくて済むようになれば、決して高い買い物でもないと思う。

家に帰って、早速横になってみた。
気がついたらうたた寝してしまっていたところをみると、なかなかよさそうな感じがする。

どうやら、長いお付き合いになりそうだ。

なころぐ『低反発枕で、かえって肩こりに』へのトラックバックでした。

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Comments

枕は重要らしいね~~!
うちの先生も診察の時によく言ってるよ
起きている状態の、あごが下がってる(?)姿勢で寝るのがベストで
一番良い枕はそばがらをがっちりつめた
「たいら」な「高さ8cm」くらいの「大きい」枕だそうです
ちなみにテンピュールの枕とか低反発枕を使って
首が痛くなったって患者さんよく来るよ~(笑)
で、腕がしびれるってのはただの肩こりではないよ!
頚椎椎間板ヘルニアなどで首の付け根から出ている神経が
圧迫されて起こる症状だと思われます
肩甲骨のあたりとか痛くない?指先がしびれたりしない?

どっちにしても新しい枕で腕のシビレとか肩こりが
軽くなればいいね~★
長々と書いちゃってすみません・・・

Posted by: tomo | November 22, 2004 at 01:45 AM

なんか詳しいコメントありがとうね(笑)
長く書いてくれてる方がうれしいっす。

…しっかし、しびれについてはしゃれになんないなぁ。
手術する必要がないように気を付けようと思って枕を買いに走ったんで、間に合うといいんだけど(苦笑)
とりあえず、まだ慣れてないけど、前よりはよさそーっす。

Posted by: たい | November 22, 2004 at 02:33 AM

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