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デファクトスタンダード

もう数年前だろうか。確か、天気のいい日曜日の昼だったことは覚えている。

友人に連れられ、歌舞伎町のとある定食屋に入った。新宿コマ劇場の下にある、『フライキッチン峰』という店だ。ビルの1階だが、いちばん奥まったところにあって、昼間なのになんだか蛍光灯の光量が足りないんじゃないかと思えるような、ずいぶんと古い店のたたずまいだった。
店にたどり着く前から、すでに辺り一帯には油の匂いがしていた。入口のところにあるメニューのガラスケースには、ろう細工の揚げ物がずらり。まさに揚げ物定食専門店で、フォークが宙に浮いていて「パパー、あれほしい~」とか育ち盛りの子供に言わせるようなスパゲッティのろう細工なんて置くことを許しちゃくれないような雰囲気だった。

中に入って、文字でメニューをざっと眺める。
すでに、店の雰囲気と食欲のなさに負けそうだった僕は、メニューの中でいちばん量の少なそうな「カツ丼」を注文した。
カウンターに置いてある小林幸子の箱ティッシュを見ながら「おぉ、さすがコマ劇!」なんて感心しながら、談笑しつつできあがりを待っていた。と、そのとき、カウンターの向こうにいるおばちゃんが呼びかける。振り返ると、

おばちゃん「ごはん、これぐらいでいい~?」

のわー!! おばちゃん、それどんぶりから高さ3㌢ぐらいはみ出てるからー!!!


しかも、さらに恐ろしいのが、「これぐらいでいい~?」と言いながら、さらに盛る手を止めようとしないのだ。小さな親切、大きなどんぶり、盛ったごはんは超大盛。たまらずタオル投入。
「すいませーん、それ逆に減らしてもらえます?」

減っても多かった。…参った。

味の方はどこか懐かしくて、とりわけというわけでもないが、けっこうおいしかった。
定食のお値段はのきなみ1,000円以下。おかわり自由だそうだ。この類の定食屋さんは、ごはんが多いのが標準らしいので、ふつうの人はおかわりの必要もないかもしれないが。
揚げ物をもりもり食べる元気と体力のある方は、ぜひお試しあれ。

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Tracked on February 09, 2006 at 04:34 PM

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